等価じゃない店は、実際どれだけ損なのか

この記事の要点

  • パチスロの非等価店で目減りするのは、現金で買ったメダルの分だけ。当たって戻ったメダルの再投入にはかからない
  • 46枚貸し/50枚交換・8,000回転・現金2万円なら、必要機械割は100.33%、金額で約1,600円
  • 非等価店で減らすべきは投資額で、回す量ではない

「非等価は不利」とはよく言われます。ただ、それが1日でいくらぶんの不利なのかを 数字で見たことはあまりないと思います。実際に計算してみると、 よく言われる「◯%も損」よりは小さく、しかし立ち回りを変えるには十分な大きさでした。

何が起きているのか

海外旅行の両替と同じことが起きています。

空港で円をドルに換えて、何も使わずにすぐ円に戻すと、手元のお金は減っています。 買う値段と売る値段が違うからです。メダルもこれとまったく同じで、 買う値段(貸出率)と売る値段(交換率)が違います。

1,000円で46枚借りられて、換金は50枚で1,000円になるお店で計算します。

お店の条件1,000枚を買う値段1,000枚を換金した額
等価(46枚貸し/46枚交換)21,739円21,739円0円
46枚貸し/50枚交換21,739円20,000円−1,739円(8.0%)
46枚貸し/56枚交換21,739円17,857円−3,882円(17.9%)

レートは1,000円あたりの枚数。買ってすぐ換金した場合の目減り。

等価というのは「両替手数料がゼロの窓口」ということです。 非等価は、そこに手数料がかかっているお店だと考えると分かりやすいと思います。

「8%も損する」わけではない

ここが誤解されやすいところです。上の表を見ると8%も取られるように見えますが、 1日の収支が8%削られるわけではありません。

両替の例に戻ります。手数料がかかるのは円をドルに換えた瞬間だけです。 ドルのまま何度買い物をしても、手数料は増えません。

メダルも同じです。手数料がかかるのは「現金で買った枚数」だけで、 当たって増えたメダルをそのまま投入するぶんには一切かかりません。

8,000G回すと、投入するメダルは合計24,000枚です。 このうち現金で買ったのが2万円ぶん(46枚レートで920枚)だとすると、 24,000枚のうち920枚にだけ手数料がかかっていることになります。 残りは当たって戻ってきたメダルの再投入です。

数字にするとこれくらい

アプリが「必要機械割」として出しているのが、まさにこの計算です。 等価なら100%が損益分岐ですが、非等価だと少し上がります。

必要機械割 = 100 + 現金投資額 × (交換率 − 貸出率) ÷ (総投入枚数 × 10)
その日の現金投資必要機械割目減り額
0円(持ちメダルのみ)100.00%0円
10,000円100.17%約800円
20,000円100.33%約1,600円
30,000円100.50%約2,400円

46枚貸し/50枚交換・8,000G の場合。「必要機械割」と「目減り額」は同じことを別の言い方で表しています。

現金2万円を使った日でも、必要機械割は100.33%。 設定6の機械割が108%台ある機種なら、この0.33%は決定的な差ではありません。

一方で、金額で見ると1,600円です。1日1,600円を月に10回なら16,000円。 年間で20万円近くになります。小さくはありません。

よく言われる「非等価は交換率ぶん不利」という言い方は、 1日中ずっと現金を入れ続けた場合の最大値を指しています。 実際にはメダルが戻ってくるので、そこまでは削られません。

立ち回りに落とすと、話は逆向きになる

ここまでの計算から、非等価店で効く行動がはっきりします。

目減りするのは現金で買った枚数だけなので、減らすべきは投資額であって、回すゲーム数ではありません。 両替の例で言えば「両替する回数を減らす」ことが節約で、「ドルを使わない」ことは節約になりません。

つまり非等価店では、こうなります。

「非等価だから短時間で切り上げる」は、実は逆です。 非等価店ほど、台の見極めが効きます。手数料の総額は、 どれだけ現金を入れたかで決まり、それは台が当たるかどうかで決まるからです。

もうひとつ。貯メダルで打つぶんには手数料がかかりません。 すでにメダルの形になっているので、両替をやり直す必要がないからです。 アプリの必要機械割の式に貯メダルが出てこないのは、このためです。

換金のときの端数も消えている

見落としやすいのがこれです。多くのお店では、換金額が100円単位や1,000円単位に 切り捨てられます。

たとえば1,000円単位のお店で、理論上20,450円になるメダルを換金すると、 受け取るのは20,000円。450円は消えます。 1回あたりは小さいですが、必ずマイナス方向にしか働かないので、回数ぶん積み上がります。

アプリではここに出ます

GoGo Judgment には、この話が4か所に出てきます。

なお、これらを正しく出すにはホールマスターに貸出率と交換率を登録しておく必要があります。 未登録だと等価として計算するので、非等価店では損を小さく見積もることになります。

注意:点線の下にいても、引きが弱いとは限りません

収支分析の累積収支推移には、「推定した設定どおりに出ていた場合」の点線が引かれます。 実線がその下にいると引きが弱かったように見えますが、非等価店では手数料のぶんだけ 必ず下に沈みます。

月に10回打って現金2万円ずつなら、16,000円ぶんは手数料です。 点線から少し下にいるだけなら、引きは平均だったのかもしれません。 大きく下に離れているときだけ、引きが弱かったと考えてください。

この記事で扱っていないこと。 ここで計算したのは「レートの差でいくら目減りするか」だけです。 お店の良し悪しは設定の入れ方でも決まるので、 等価だから良い店、非等価だから悪い店、ということではありません。 非等価でも設定を使う店なら、そちらの方が勝ちやすいことは普通にあります。

まとめ

必要機械割を自動で出しています

GoGo Judgment は、お店のレートとその日の投資額から損益分岐を計算し、 いま乗っている台の期待機械割と並べて表示します。 断定はせず、判断材料を並べる作りにしています。

本記事および本アプリが表示する内容は、過去の傾向にもとづく統計的な分析結果です。実際の設定を保証するものではありません。 分析結果をもとにした遊技の結果について、当サービスは責任を負いません。