勝てているかどうかは、いつ分かるのか

この記事の要点

  • ジャグラーで自分の立ち回りが勝てているかを判断するには、100回前後の記録が要る。週2回なら約1年
  • 30回ぶん記録しても、実力を絞り込める幅は機械割で±2.7%。設定2と設定4の差と同じ
  • 結果は1年待たないと採点できないが、行動はその日に採点できる

今日は勝った。先週は負けた。今月はプラス。 この数字を見て「自分の立ち回りは正しいのか」を判断したくなりますが、 その判断ができるようになるまでには、思っているよりずっと多くの記録が要ります。 どれくらい要るのかを計算しました。

まず、1回の実戦の数字

前の記事で、1日8,000回転のブレ幅は約1,400枚だと書きました。 今回は少し短く、1回の実戦を5,000回転として計算します。

設定平均でこれくらいブレ幅
設定1−332枚±1,102枚
設定3+138枚±1,125枚
設定4+629枚±1,157枚
設定6+1,745枚±1,226枚

マイジャグラー5・5,000回転。「ブレ幅」は標準偏差で、だいたい3回に2回はこの幅に収まる目安です。

ここでは以下、ブレ幅を ±1,125枚(設定3の値)として話を進めます。

積み上げれば、いつか答えは出る

1回では分からなくても、記録を積み上げていけば、ブレは薄まって本当の実力が顔を出します。 問題は何回ぶん積み上げればいいのかです。

ここで「実力」を、あなたが座った台の平均的な機械割と考えます。 いい台を選べる人ほどこの数字が高くなる、という意味です。

必要な回数 = ( 1.645 × ブレ幅 ÷ 1回あたりの平均 )2

「95%の確からしさで、積み上げた収支がプラス側に出ている」ために必要な回数です。 実際に入れてみます。

あなたの平均機械割 1回あたり 必要な回数 週2回ペースなら
105%+750枚7回1ヶ月
103%+450枚17回2ヶ月
102%+300枚39回4ヶ月
101%+150枚153回1.5年
100.5%+75枚609回5.9年
100%(トントン)±0枚何回記録しても答えは出ない

マイジャグラー5・1回5,000回転・ブレ幅±1,125枚として計算。

105%を出し続けられるなら1ヶ月で分かります。ただし105%というのは、 行くたびに設定5以上に座り続けているということです。現実的ではありません。

現実的な線は101〜102%あたりだと思います。そうすると 答え合わせに4ヶ月から1年半かかります。

1年半というのは「1年半打てば勝てる」という意味ではありません。 1年半ぶん記録して初めて、勝てていたかどうかが分かるという意味です。 実力が100%を割っていれば、記録すればするほどマイナスがはっきりしていくだけです。

逆から見る ― 30回でどこまで分かるのか

今度は逆に、手元に何回ぶんかの記録があるとき、そこから自分の実力をどこまで絞り込めるかを見ます。

記録した回数絞り込める幅(95%)
10回± 4.6%
30回± 2.7%
50回± 2.1%
100回± 1.5%
200回± 1.0%
500回± 0.7%

機械割にしてどれくらいの誤差が残るか。同条件で計算。

30回ぶんの記録があっても、絞り込める幅は±2.7%です。 これがどれくらいの幅かというと、マイジャグラー5の 設定2と設定4の差(5.4%)とちょうど同じです。

つまり30回ぶんの収支を見て「自分は101%くらいの立ち回りだな」と思っても、 本当のところは98.3%かもしれないし103.7%かもしれない。 プラスなのかマイナスなのかすら決まっていません。

「今月プラスだった」は、まだ何も証明していません。 月8回打つとして、1年で約100回。ようやく±1.5%です。 自分の立ち回りを数字で語れるようになるのは、そのあたりからです。

では、何を見て判断すればいいのか

結果が答えを返してくれるまでに1年かかるなら、その1年のあいだ何を頼りに打つのか。 ここが本題です。

答えは「結果ではなく、行動を採点する」だと思っています。 結果は1年待たないと分かりませんが、行動はその日のうちに採点できます。

この4つは、勝った日でも負けた日でも同じように○×が付きます。 そして結果と違って、自分の意志で変えられます。

負けた日に「判断が悪かった」と反省し、勝った日に「今日の判断は正しかった」と納得する。 これはどちらも、ブレ幅1,100枚のノイズを実力だと読み違えています。 採点する対象を、結果から行動に移すだけで、この読み違いは起きなくなります。

積立投資と同じ構造をしている

考え方としては、毎月一定額を積み立てる投資に近いと思っています。

積立投資をしている人は、今日の値動きを見て一喜一憂しません。 1日の上下はノイズで、判断材料にならないと知っているからです。 代わりに見ているのは「決めた額を、決めたとおりに積み立てたか」という行動のほうです。

パチスロも構造は同じです。1日の結果はノイズで、意味を持つのは積み上げたあと。 違うのは期待値の符号が最初から決まっていないところです。

ここは正直に書きます。ホールに置いてある台の大半は、機械割100%を下回っています。 何も考えずに座り続ければ、記録を積み上げるほどマイナスがはっきりしていくだけです。 記録することが勝ちにつながるのではなく、 記録することで「どちら側にいるのか」が初めて見える、というのが正確なところです。

記録がないと、その1年は消える

ここまでの話をまとめると、こうなります。

1年打って、記録が残っていないと、次の1年も同じところから始めることになります。 逆に記録さえ残っていれば、1年後には「自分がどちら側にいるか」がはっきり出ます。 つらい答えが出る可能性もありますが、それが分からないまま続けるよりはいいはずです。

記録が続かない一番の理由は、面倒だからです。 だから記録は「あとでまとめて」ではなくその場で終わる形にしておくのが大事だと思っています。

アプリではどこに出るか

GoGo Judgment では、打っている最中のカウントがそのまま1回ぶんの記録になります。 投資額・回収額・稼働時間まで含めて保存されるので、あとから入力し直す必要がありません。

収支分析では、その積み上げを見られます。 累積収支の推移には点線の参考線が引かれていて、実線がその上にいれば追い風だった、 下にいれば向かい風だった、という読み方になります。

収支管理のほうは、パチスロ以外の支出もまとめて記録できる家計簿として作っています。 パチスロの収支は自動でこちらにも流れるので、 生活費のなかで、いくらをこれに使っているのかが同じ画面で見えます。 「打つ前にいくらまでと決める」を実際にやろうとすると、この視点が要ります。

まとめ

その場で終わる記録を作っています

GoGo Judgment は、打っている最中のカウントがそのまま記録になり、 設定推測は「設定◯の可能性が◯%」という形で根拠つきに出るアプリです。 当てるのではなく、判断材料を並べて、あとはご自身で決めていただく作りにしています。

本記事および本アプリが表示する内容は、過去の傾向にもとづく統計的な分析結果です。実際の設定を保証するものではありません。 分析結果をもとにした遊技の結果について、当サービスは責任を負いません。

計算に使用した理論値は、ケンさんのシミュレーター で公開されている「6号機ジャグラー確率&出玉率一覧」を参考にしています。