先月は勝ったか負けたか、すぐ答えられますか

この記事の要点

  • ジャグラーの収支は、記憶だけだと実際より勝っているように感じやすい。勝った日は出来事として残り、負けた日は残らないため
  • 1日の結果はブレが大きく、5,000回転なら約±1,125枚は引きだけで動く。+1,850枚勝った日でも腕の証拠にはならない
  • だから記録をつける意味がある

たいていの人は「たしかトントンくらい」と答えます。 そして記録をつけてみると、思っていたより負けています。 本人の記憶力が悪いわけではありません。人の記憶は、そういうふうにできています。

コンビニで今月いくら使ったか

財布から出ていくお金は、ほとんど覚えていません。 コンビニで買う飲み物、自販機、駐車場。ひとつひとつが小さいので記憶に残らず、 合計だけが後から効いてきます。

一方、家電を買った日のことは何年も覚えています。 金額が大きく、そこに「出来事」があったからです。

記憶は金額の大きさではなく出来事の強さで残ります。 だから「よく覚えていること」を並べても、合計にはなりません。

勝った日は出来事、負けた日は移動時間

勝った日には、思い出せる場面があります。 粘ったら連チャンした、やめようとした瞬間に当たった、閉店まで伸びた。 物語になっているので、そのまま記憶に残ります。

負けた日はどうでしょうか。 淡々と回して、淡々と飲まれて、途中でやめて帰る。 語ることがないので、何も残りません。 けれど収支には、勝った日とまったく同じ重さで載っています。

こうして「勝った日5回・負けた日5回」が、 記憶の中では「勝った日5回・負けた日2回」くらいに縮みます。 本人は嘘をついていません。思い出せる範囲で正直に答えているだけです。

+1,850枚勝った日でも、まだ「引きの範囲」

もうひとつ、記憶を歪めるものがあります。1日の結果のブレ幅です。 ジャグラーを1日回したとき、設定がどうであれ、 それくらいは普通に動いてしまうという幅があります。

その日回した量引きだけで動く幅(±1σ)
5,000回転約 ±1,125枚
8,000回転約 ±1,423枚

マイジャグラー5の理論値から計算。設定の良し悪しとは別に、これくらいは動きます。

つまり+1,850枚勝った日ですら、「腕が良かった証拠」にはなりません。 実力がまったく関係なくても、その程度は起こります。 逆に −1,500枚の日も、立ち回りが下手だった証拠にはなりません。

1日の結果は、設定についても腕についても、ほとんど何も教えてくれません。 それなのに記憶に残るのは1日単位の出来事のほうです。 ここに、判断を誤る隙間があります。

ズレたまま決めると、何が起きるか

記憶が「勝っている」と言っているとき、人は同じ打ち方を続けます。 実際は負けているのに、変える理由が見つからないからです。

逆に、たまたま3日続けて負けただけで 「この店はもうダメだ」と決めてしまうこともあります。 3日ぶんの結果は、店について何も語っていません。 自分の立ち回りが良かったかどうかを言うには、 100回前後の記録が必要だからです。

記録は反省文ではありません

収支をつけると聞くと、負けを直視させられるようで気が重くなります。 でも実際につけてみると、いちばん多い感想は 「思っていたより負けていない日が多い」です。 記憶のほうが極端だからです。

GoGo Judgment では、1回記録しただけで 「その日の差枚が、引きだけで動く範囲に収まっているかどうか」を表示します。 勝った日にも負けた日にも同じことを言います。 結果ではなく、判断の材料を見るためのものだからです。

まず1回、記録してみる

ゲーム数・BIG・REG・ぶどうを入れるだけで、その日の結果が 「引きの範囲か」まで出ます。ログインなしで判別だけ試すこともできます。

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計算に使用した理論値は、ケンさんのシミュレーター で公開されている確率・出玉率データを参考にしています。