「あと2,000回転で −400〜+900枚」はなぜ幅で出るのか
この記事の要点
- ジャグラーのやめどきの期待差枚が幅で出るのは、回す回転数が短いから。設定が完璧に分かっていても幅はほとんど狭くならない
- 設定6と分かっている台でも、ブレ幅が平均を下回るのは約2,400回転から。設定4なら約16,600回転
- 期待差枚がプラスでも半分近くはマイナスで終わる。真ん中の数字ではなく幅の寄り方で読む
やめどきの画面に「あと2,000回転回した場合の期待差枚:+70枚/ レンジ −667 〜 +807枚」のように出てきます。 なぜ「+70枚」という一つの数字ではなく、いつも幅がついているのか。 そして、その幅は設定が完璧に分かっていてもほとんど狭くなりません。 理由を数字で説明します。
1回転あたりの「平均」と「ブレ」
まず、ジャグラーの1回転で差枚がどう動くかを設定ごとに見ます。 分散の記事と同じ考え方で、 BIG・REG・ぶどう・その他の払い出しから計算した値です。
| 設定 | 機械割 | 1回転あたり平均 | 1回転あたりブレ |
|---|---|---|---|
| 設定1 | 97.8% | −0.07枚 | ±15.4枚 |
| 設定3 | 100.9% | +0.03枚 | ±15.8枚 |
| 設定4 | 104.2% | +0.13枚 | ±16.2枚 |
| 設定6 | 111.6% | +0.35枚 | ±17.2枚 |
マイジャグラー5。「ブレ」は標準偏差で、1回転ごとの差枚の散らばり具合です。
注目してほしいのは「平均」と「ブレ」の桁が違うことです。 設定6でも1回転で増えるのは平均0.35枚。一方、1回転のブレは±17枚。 1回転単位では、平均はブレに完全に埋もれています。
回すと、平均とブレは違う伸び方をする
ここが今回の肝です。回転数を増やすと、
- 平均は回転数にそのまま比例して伸びます(2倍回せば2倍)
- ブレ幅は回転数の平方根でしか伸びません(4倍回してやっと2倍)
だから長く回すほど、平均がブレに追いついてきます。 では「ブレ幅が平均より小さくなる」=結果がほぼ確実にプラスになるのは、何回転からなのか。 設定が分かっているものとして計算しました。
| 設定 | 機械割 | ±1σが全部プラスに収まる回転数 |
|---|---|---|
| 設定6 | 111.6% | 約 2,400回転 |
| 設定5 | 107.2% | 約 5,900回転 |
| 設定4 | 104.2% | 約 16,600回転 |
| 設定3 | 100.9% | 約 33万回転 |
「ブレ幅が平均を下回る」回転数。マイジャグラー5で計算。設定3はほぼ「一生かかる」水準です。
設定が分かっても、幅はほぼ変わらない
「幅がついているのは、アプリが設定を絞りきれていないからでは?」と思うかもしれません。 確かめてみます。あと2,000回転回すとして、
| 前提 | 期待差枚 | レンジ(±1σ) | 幅 |
|---|---|---|---|
| 設定がまったく分からない (設定1〜3が7割の台) | +70枚 | −667 〜 +807枚 | 約1,470枚 |
| 設定4だと分かっている | +251枚 | −473 〜 +976枚 | 約1,450枚 |
マイジャグラー5・あと2,000回転。真ん中の位置は動きますが、幅はほとんど同じです。
設定を完璧に言い当てても、幅は1,470枚が1,450枚になるだけ。 幅の正体は「設定が分からないこと」ではなく「2,000回転が短いこと」です。 設定推測が絞り込むのはレンジの真ん中の位置であって、幅そのものではありません。
期待差枚がプラスでも、半分近くはマイナスで終わる
設定を絞りきれていない「あいまいな台」を、期待差枚を信じてそのまま回し続けたら、 どういう結果で終わるか。マイナスで終わる割合を出しました。
| これから回す回転数 | 期待差枚 | この通り回して マイナスで終わる割合 |
|---|---|---|
| 2,000回転 | +70枚 | 約46% |
| 5,000回転 | +176枚 | 約44% |
| 10,000回転 | +351枚 | 約43% |
| 20,000回転 | +703枚 | 約41% |
設定4以上の可能性30%・期待機械割101.2%の台をそのまま回し続けた場合。
期待差枚が2万回転で+703枚まで積み上がっても、 4割はマイナスで帰ることになります。 「期待値がプラスだから座る」は正しい判断ですが、 「期待値がプラスだから勝てる」ではありません。
では、どう読めばいいのか
期待差枚は真ん中の1つの数字を当てにしないのが正しい使い方です。 見るのは次の2つです。
- レンジがどちら側に寄っているか。 「−667 〜 +807」ならプラス寄り。「−800 〜 +560」ならマイナス寄り。 真ん中の値より、幅の重心で判断します。
- 期待差枚がマイナスで、レンジの大半もマイナスにいるか。 これは分かりやすい撤退のサインです。逆にプラスでもレンジが大きくマイナスに食い込むなら、 「打ってもいいが、結果は運次第」という読みになります。
アプリでどこに出るか
GoGo Judgment では、GoGoJudgment!! で判定を出したあとの EVシミュレーションに出ます。 スライダーで「これから回す回転数」を変えると、 その時点の設定分布(推定)に応じて期待差枚とレンジが再計算されます。
設定分布が更新されればレンジの真ん中も動きますが、 幅は回転数で決まるので、短く見積もるほど幅は相対的に大きくなります。 「あと少しだけ」と思ったときほど、レンジは平均を飲み込んでいます。
「勝てる」ではなく「どちら側か」を出しています
GoGo Judgment は、設定推測を「設定◯の可能性が◯%」、 期待差枚を「レンジ」で出すアプリです。 断定せず、判断材料を並べて、あとはご自身で決めていただく作りにしています。
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本記事および本アプリが表示する内容は、過去の傾向にもとづく統計的な分析結果です。実際の設定を保証するものではありません。 分析結果をもとにした遊技の結果について、当サービスは責任を負いません。
計算に使用した理論値は、ケンさんのシミュレーター で公開されている「6号機ジャグラー確率&出玉率一覧」を参考にしています。